1. 金箔・金粉のお手入れと注意点
湿気のないからっと晴れた日に毛バタキで、やわらかくはたいて下さい。
はたく所 … 狭間彫(欄間)、障子内外の組子(桟)・雨戸の内外と両側 また、お盆・お正月・お彼岸・ご法事前は、荘厳具(仏具)を座敷机等に仮置きし、お仏壇内の屋根部分以外の埃払いを行って下さい。
金箔・金粉には直接手で触れないでください。直接手で触れた場合、後に赤く変色の原因になります。
純金箔は柔らかいので、拭いてしまうと余計に変色やはがれの原因になります。
不注意で触り、金箔がはがれたり傷が付いた場合は、即ご連絡下さい。
セロハンテープなどでお札等を金箔・金粉等の上に貼ると箔のはがれの原因になりますので避けて下さい。
ろうそくのろうや花粉が付着した場合も無理に拭いてしまう事はさけて下さい。
2. 漆塗りのお手入れと注意点
湿気のないからっと晴れた日に毛バタキで、やわらかくはたいて下さい。
はたく所 … 湿気のないからっと晴れた日に、乾いた布か漆塗り専用の布でから拭きをして下さい。
漆塗りの変色の原因になる、化学ぞうきんは使用しないで下さい。
こびり付いた埃や汚れ落としをする場合は、半乾きの布で軽くふきとって下さい。
また、「艶だしクリーム」が弊社にございますのでご購入ください。
なお、市販されているクリームの質により使用方法が異なりますので、必ず説明書を読んでご使用下さい。
水をこぼした場合は、 水をこぼしたままにしておくと、天然漆の塗りはがれの原因になります。
もしこぼしてしまった場合は、すぐにやわらかい布かテッシュペーパでおさえるよう程度に吸い取って下さい。
(金箔も同様です)
3. 錺り金具のお手入れと注意点
金具は、塩分を嫌いますので、汗ばんだ手で触らないで下さい。
不注意で触られた場合は、緑青の原因になりますので、柔らかい布で拭いて下さい。
4. 雨戸・障子の開閉の注意点
雨戸・障子の開閉は必ず、つまみを持って丁寧に開閉して下さい。
5. 引き出しの開閉の注意点
引き出しの開閉は、丁寧にして下さい。
引き出しの上部中央にある“手掛け”に指先を掛けて浮かすように開閉してください。
金箔・漆のすれてはがれる原因になります。
6. 暖房(乾燥)をしすぎないで下さい
エアコンの暖房は、天然無垢材(木材)を使用しているお仏壇の木地のやせ、ひび割れ、ソリの原因になります。
常に、花瓶に水を入れ生花でご荘厳されることをお勧めします。(湿度を保ってくれます)
エアコン(暖房)使用時は、お仏間で加湿器のご使用をお勧めします。
また、灯油(石油)の暖房は、長時間使用すると、金箔を赤く変色させる原因となります。
7. 火の後始末はしっかりとして下さい
マッチで蝋燭・線香を点火されたら消しがらは、必ずマッチ消し(壷)に入れて消して下さい。
蝋燭・線香が点火中は、そばを離れないで下さい。
仏壇の灯明が電気式の場合も、外出時、就寝時には消す様にし、漏電など定期点検をおすすめします。
火災の原因にならないよう十分注意して下さい。